平成13年度
劇遊び実践記録
共励第一保育園
年長ばら組
担当/小川香里

共励保育園では、毎年運動会が終わってからの2ヶ月間、一つの事に集中して取り組む活動がある。
ごっこ遊びから劇遊びを作り上げ、それをホールにて発表する劇創作活動である。この記録はバラ組(年長組)の劇遊び活動を文章でまとめたものである。

登場人物

魔女
毒島(毒キノコや毒りんごばかりある、臭い島)に住んでいる。いじわるである。
動物
(ウサギ・リス・ライオン)フルーツ島(美味しい果物が豊富で、綺麗な島)に住んでいる。
謎の鳥
島の上空を飛ぶ、パトロール隊。

フルーツ島では動物たちが仲良く楽しく暮らしています。美味しいフルーツを食べ、皆も仲良し。幸せいっぱいである。
一方毒島では、いじわる魔女たちが何か話している。どうやらこの臭い毒島から出て、隣のフルーツ島を自分たちの物にしようと狙っているようだ。魔女たちは毒島になっている毒キノコや毒りんごを使って、小さくなる薬を作り、動物たちに飲ませ、フルーツ島から追い出してしまおう! と考えた。そして、フルーツ島に向かい出発した!
動物たちを見つけ、「おいしいジュースはいかが?」と嘘をつき、飲ませようとした。しかし、「なんだか あやしい・・・。」と動物たちは騙されなかった。作戦失敗!!

その夜、動物たちがクリスマスの話をしていた。「プレゼントはなにがほしい?」「にく!」「ひまわりのたね!」等、自分たちの大好物が欲しいと楽しみにしている様子だ。それを聞いた魔女たちは、いい作戦を思いついた!
その晩、サンタやトナカイに変身して、動物たちが欲しがっていたプレゼントに薬を混ぜ、にせものサンタからの、にせもののプレゼントを配った。朝起きてプレゼントがあった動物たちは大喜び! まだクリスマスではないから「おかしいな~?」と思いつつも、プレゼントの中身を食べてしまった!
すると・・・!!! 動物たちの体はどんどん小さくなってしまい、魔女たちに海に向かい投げられてしまった! 動物たちは、「たすけてーっ!!」と大きな声で叫んだ!
そこへ、島のパトロール隊、謎の鳥たちが登場! すぐに動物たちを助けてくれた。いじわるをした魔女たちに、動物たちが元に戻れるよう「くすりをよこせ!!」と言いましたが、魔女たちは渡してはくれない。「しょうぶにかったら わたしてもいいわ。」謎の鳥たちは、「うけてやる!!」と勝負することになった。”けんだま勝負“を行う。一人一回ずつやり、多く入った方が勝ちとなる。



魔女が勝った場合/大変だ。元に戻る薬をもらうことが出来ない。動物たちを助けたい「謎の鳥」たちは、「もういっかい しょうぶさせてください!」と魔女に頼み込む。魔女たちも「しかたがないわね~。」とあと1回勝負を受けることになった。次は“相撲”勝負! 力持ちの鳥たちが勝った!
謎の鳥が勝った場合/約束通り、元に戻る薬をもらい、動物たちは元に戻ることが出来た!

動物たちだって黙ってはいない。「この島は僕たちの島!出ていって!」こう叫んでも魔女たちだってまだ諦めない。「また勝負しろ!」と言ってきた。今度は“椅子取りゲーム”勝負だ。動物と魔女。最後一つの椅子に座った方がスルー辻間を手に入れることが出来る。最後にすわれたのは…



魔女が勝った場合/フルーツ島は魔女のものになる。魔女たちは大喜び。でも、負けた動物たちは、諦めていない様子。勝負はまだ続きそう・・・。
動物が勝った場合/フルーツ島は動物たちの手に戻る! 動物たちは大喜び。でも、負けた魔女たちは、諦めていない様子。
勝負はまだ続きそう・・・。

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